小学生くらいまでは学校で毎年歯科定期検診を行なっているところがほとんどなので、最低でも一年に一回は歯の検診をしてもらえる機会があると思います。
しかし大人になると、虫歯で行く場合でない限り、あまり歯の検診を受けようと歯科医院に行かれることは少なくなるのではないでしょうか。
痛みもないのにわざわざ行く必要もないし、と考える気持ちは分からなくもありません。特に仕事や家のことなどで忙しい毎日を送っていらっしゃる方々も多いと思いますので、空いた時間はゆっくり休みたいですよね。
ただ、普段の自分の歯磨きの仕方に自信がある方はどのくらいおられるでしょうか。歯ブラシが届きづらいところもありますし、毎日毎日鏡を見ながら正しい歯磨きをするというのは中々大変な作業ではないかと思います。
子供の仕上げ磨きをしていても、意外と見えてないところはあるので、自分の歯であればなおさらです。
ちょっとの磨き残しくらい大丈夫だろうと思うかもしれません。しかし、磨き残しは同じところが多いので、その「ちょっと」が積み重なれば、やがては虫歯になる可能性は限りなく高いと言えます。そして痛みが出る頃にはかなり虫歯は進行していることがほとんどです。
しかし、痛みがないうちなら、削ってもほんの少しで済みますし、銀歯を入れる必要もないので体にもお財布にも負担は軽くて済みます。
定期検診では、全体の虫歯チェックと歯茎の状態を見て歯周病の進行チェックを行います。虫歯があってもごく初期の虫歯であることが多いので、経過観察で削らずに普段の磨き方指導で終わることもあります。
虫歯がなくても歯の全体清掃は必ず行います。手磨きではとりきれない歯の表面に付いている歯垢や、いつの間にかついている歯石の除去をすることで、歯周病の進行を防ぎ、虫歯を防ぐことが出来るので、半年に一度くらいは歯科定期検診で口腔内をチェックしてもらうことをお勧めします。